小児看護学 健康障害をもつ小児とその家族について
はじめに…
子どもは家庭という狭い社会の中で主に生活している。また、家庭の中では子どもは小さくとも、主役のようなものである。子どもによって家族が受ける影響はとても大きいと考える。その子どもが健康を害した時、本人である子どもはもちろん、家族へ与える影響は心理的、生活的にもとても大きなものだと思う。家庭内での子どもの立場と家族へ与える影響について、考えてみようと思った。
1・小児と家族
~子どもから見た家族~
・子供は家族に守られ、家族との相互作用の中で、最初の人間関係を築き、生活習慣を確立し、
少しずつ社会性を身につけていく。
・子どもは食事・睡眠などの基本的なニーズを満たすこと全てを家族に依存している。
→家族は子どもにとって最も身近で、生きてゆくために必要なことをすべて提供してくれる。
つまり、子どもは自分の世話をしてくれる家族なしには生きられない。
~家族から見た子供~
・家族は子どもに愛情を与えると同時に、子どもから愛情・幸福、やすらぎなどを感じており、
子どもに支えられて生きている。
子供と家族はひとつの単位であり、子どもへの看護は家族への看護である
→ 小児看護におい...