社会的推論(ヒューリスティック)の係留効果実験について、分かりやすいグラフ付きのレポートである。
心理学実験No. レポート
社会的推論(ヒューリスティック)の実験
-調整と係留ヒューリスティックの実験-
提出日:20○○年 ○○月 ○○日
心理学実験No. クラス
学籍番号 ○○○○○○ 氏名 心 理 太 郎
提出先(実験指導教官):指 導 使 太 郎
Ⅰ.実験目的
認知資源を節約するために、人間は簡便で直感的なさまざまな判断方略(ヒューリスティック)を発達させてきた。ヒューリスティックとは、問題解決に際して、必ずしも成功するとは限らないが、うまくいけば解決に要する時間や手間を減少することができるような手続きや方法をいい、発見法とも訳される。Tversky & Kahneman(1974)は、私たちが日常よく用いるヒューリスティックを幾つか例示している。これらは、高い確率で正解が得られると経験上信じられているため、しばしば使用されるが、必ずしも正解に到達することを保証するわけではない。むしろ、種々の認知的偏りや誤謬を引き起こすリスクを伴っている。本実験では、調整と係留のヒューリスティックを取り上げ、実験参加者の判断が偶然設定された初期値に影響されて係留効果(...