国際障害分類(ICIDH)と国際生活機能分類(ICF)の両者の「障害」の概念の相違について述べなさい(A判定・1697文字)

閲覧数6,026
ダウンロード数11
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    「障害」の概念は国際障害分類(ICIDH)から新たに国際生活機能分類(ICF)へと変化した。ここではこの両者の概念の相違について述べたいと思う。
    ①ICIDH(国際障害分類、1980年版)の障害概念
     ICIDHは、障害に関する統計、研究、臨床実践、障害福祉政策の立案・評価、市民啓発としての有効な手段の開発を目的として世界保健機関(WHO)によって提案された。1974年にICD(国際疾病分類)の第8版が出されており、ICIDHのモデルはICDの医学的な流れで作られた。
     ICIDHは障害を、心身レベル・活動レベル・社会生活レベルと3つに分け、機能障害・能力障害・社会的不利の3つの次元の構造として関係性を示した。例えば、Aさんの足が麻痺するとする。それは歩きづらいという機能障害をもたらすし、素早く行動できないということで能力低下をもたらす。また歩行困難があるということは、社会的に不利な立場に立たされうるという訳だ。
     このモデルはリハビリテーション医学などの、障害者と直接関係してサービスを提供する分野での障害の捉え方を明確に示したという点で、画期的且つ意義のあることだった。ただ、障害は環...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。