2011年度佛教大学通信課程,生活科教育法のA判定レポートです。
指定テキスト以外の参考文献等は使っていません。 参考までにどうぞ。
テキスト【『小学校新学習指導要領ポイントと授業づくり 生活〈平成20年版〉』 東洋館出版社】
「気付き」の階層と「気付き」の質が高まる過程について,テキスト
に示された実践例にふれて述べなさい。
1.「気付き」についての基本的な原理
気付きとは,「子どもの内側に生じる認識あるいはその萌芽」であり,活動や体験とはまさに多様なことに気付いていくプロセスだと言える。
生活科においては重視されている気付きは3つあり,「自然に関する気付き」「身近な人や社会に関する気付き」「自分自身に関する気付き」である。それぞれは,それぞれが独立しているのではなく,「自然に関する気付き」を通して,「自分自身に関する気付き」が生じるというように,互いに密接に結びついている。
気付きが「活動や体験の経験化」であることから考えると,気付きそれ自体が学びであるとは言えないし,気付きが必ず学びに発展していくわけでもない。それは,気付きがその場限りのもので終わってしまうことが多いからである。
したがって教師に求められることは,子どもたちの多種多様な「気付き」に気付くことであり,さらに,子どもが自分の気付きを意味づけられるよう促したり,ある子どもの気付きを他の子どもたちと共有できるよう働きかけたりすること...