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参考になれば幸いです。
生きる力の育成とは、1996年に出された第15期中央教育審議会第一答申において、時代を超えて変わらない価値あるものを大切にするとともに、社会の変化に的確かつ迅速に対応する教育を実現するために、提示された新しい教育の目的のことである。
『生きる力』とは、次の3つの能力【①自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する能力②自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性③たくましく生きるための健康や体力】から成る「全人的な力」であり、「人間としての実践的な力」(知・徳・体のバランスのとれた力のこと)であり、生きていくための「知恵」とも言うべきものである。
2002年から小・中学校が実施し、2003年からは高等学校が実施している新学習指導要領では、「ゆとり」の中での生きる力の育成や、個性の重視、教育の厳選、「総合的な学習の時間」の創設が基本的なねらいとされているが、学校週5日制の完全実施に伴い、授業時間が減少し、教育内容が3割削減されることで、活発な「学力低下」論争が起こり、文部科学省は「ゆとり」路線から「学力向上」...