道徳教育の可能性
~その課題と魅力~について
私は、現在の学校教育で行われている道徳教育は生徒、教師の両者にとって有意義なものとそうでないものに分かれると思います。なぜなら、道徳教育はそれぞれの先生方で展開される授業であり、授業の目的や答えが明確な授業でない為、先生方の価値観などが含まれてくるからです。先生方の価値観で展開する授業が、ある生徒にとって共感を得たり、心を動かせるものであれば、その道徳授業は有意義なものであったと捉えることが出来るでしょうが、同じ授業においても別の生徒にとって、心を動かしたり出来るような授業でなければ、つまらない無意味な授業でしかないと思います。また、人の心を動かすということは、本来、授業で行うことではなく、普段の生活から生まれてくることだと思うので、道徳教育の役割は、普段の生活から起こりえる感情などの心の教育の手助けをする授業でしかないものだと思います。
そのような中で、道徳教育はいかにして発展させていけば、生徒にとって、また教師にとって良い授業となるのでしょうか。道徳教育というのは、一般教養を養うための教科の授業とは異なり、心の教養を養うための授業だ...