日本大学通信教育部、メディア授業MB最終試験の合格レポートです。
政治学MB試験
わが国における国会と内閣との関係について
我が国の内閣制度は1885年(明治18年)太政官制の廃止によって制定された「内閣職権」にさかのぼる。1889年(明治23年)大日本帝国憲法が発布され帝国議会が開設された。後の太平洋戦争の敗戦により、憲法改正草案の審査が開始され、1947年(昭和22年)日本国憲法が施行された。これによって立法権は国会に、司法権は裁判所に、行政権は内閣に帰属すると規定された。つまり、我が国の統治機構は三権分立制であり、議院内閣制を採用している。ではこの日本国憲法の下での国会と内閣との関係はどのようなものであるか。
日本国憲法において、国会は国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関と位置づけられている。この「国権の最高機関」とは国会が内閣や裁判所よりも上位に立つ最高機関である。と解釈する説など諸説あるが、単に政治的美称説である、とした見解が通説的見解であると目する。政治的美称とは、主権を有する国民を代表する機関として国民の一番近い位置にある国会が、国政の中心的地位を占める事を意味する。という考え方である。また「唯一の立法機関」とは立法権が国会に帰...