佛大通信「印度哲学概論」第1設題 B評価

閲覧数2,181
ダウンロード数1
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    佛大通信「印度哲学概論」のB評価レポートです。
    設題は「ウッダーラカ・アールニとヤージュニヤ・ヴァルキヤのアートマン説について。」です。
    採点者の所見は「前半部分が多すぎです。ウッダーラカとヤージュニアを中心に据えるべきです。前者に於ては、名色の理解が重要です。nama-rupaは仏教等でも用いられるものですから考察が必要です。」でした。
    学習を進める上で参考にしてください。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    第1設題 ウッダーラカ・アールニとヤージュニヤ・ヴァルキヤのアートマン説について。
    アートマンについて
    インドに進入してきたアリヤン人種が最初に産出した文学がヴェーダである。ヴェーダの語は、もと知識の意味であるが、とりわけ神聖な宗教上の知識をあらわし、さらに転じて、宗教上の知識の源泉としての一定の聖典を表示する。それは、狭義にはサンヒターと呼ばれる四種の文献であるが、その中で最も古く価値の高いのはリグ・ヴェーダ本集である。
    リグ・ヴェーダにおいては、多数の神々が崇拝の対象とされている。神の原語はデーヴで、元々は「天的なるもの」を意味し、ラテン語のdeusに相当する。この神々の多くは、自然界の現象、威力及び構成要素を神格化した自然神であったが、一方で抽象的観念も尊崇されていた。
    ヴェーダの詩人はそれぞれの神に、最上の讃辞を羅列した。そのことによって、多数の神々の個性は稀薄ならしめられた。つまり、多数の神々も要するに名称の相違にすぎないという思想が生じたのである。その一方で、諸神の中の最高神を探求する意向があらわれて来ると共に、他方には神の存在に疑を抱く者も生じた。結果、諸神の統一は哲学的...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。