佛教大学通信 S8103・Z1104「教育社会学1」第1設題・A評価レポート

閲覧数2,689
ダウンロード数27
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    佛教大学通信「教育社会学1」第1設題(学歴社会とは何かを明らかにし、高学歴化が進行すると教育はどのように変化するのかについて学力の視点から述べてください)のA評価レポートです。採点者の所見は「学歴社会とは何かについて、テキストに沿ってしっかりと定義されています。また、学歴社会の現状と問題点も正確に考察できています。学歴社会は、時代的な背景もあり、これまでは主として人材の配分機能を担う役割を果たしてきましたが、教育の機会均等の視点からは大きな批判をあびています。とりわけ格差社会などといわれる現代においては不平等がそのまま再生産されていないかといった議論もあります。学力低下の問題とも関連させながら考えてみてください。」でした。学習を進める上での参考にしてください。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    第1設題 学歴社会とは何かを明らかにし、高学歴化が進行すると教育はどのように変化するのかについて学力の視点から述べてください。
    先ず、学歴社会とは何なのか、定義しておく。学歴社会とは、「社会における社会的・職業的地位などの配分の基準として学歴が重きを占める社会」を意味する言葉である。社会的地位とは職業的地位と重なる側面もあるが、もっと広い意味であり、具体的には文化的地位なども含んでいる。
    最初に、社会が学歴社会になっていく必然的な要因を、学校制度の面から考察する。
    天野郁夫によれば、学校制度は「分離(複線)型」「分岐型」「段階(単線)型」の3つに類型化される。
    「分離(複線)型」とは、入学する時点で、ある基準によって進学する学校の種類が異なり、卒業後の進路まで異なるというものである。例えばわが国の場合、江戸時代の学校教育制度がこれに近い。この時代には、武士の子どもは藩校で、支配階級に就く者として必要な教養・心構え・帝王学を、朱子学・四書五経などの中国の古典から学んだ。一方、町民の子どもは寺子屋で、「読み・書き・算盤」のスキルを身に付けていった。この学校制度では、社会階級や階層など生得的...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。