科目最終試験に向けて、学習の要点に記された課題を、教科書に沿って、まとめたものです。
学習の要点には、細かい項目が設定されています。その一つ一つの問いごとに、まとめています。
学習をする際の参考にしてください。
(掲載課題)
1)宗教の語義を述べ、宗教諸家の定義をあげ、最後に宗教とは人間存在の究極関心、または高神信仰、聖に基づく文化の統体であること見る。
2)先ずハイニロファニーについて述べ、次に礼典、神秘的、当為という3要素について述べる。更に脱我的と合理的(論理的)要素の二分法、聖体験の象徴性についても述べる。
3) 現代社会は大衆社会である。そこにおける宗教の働きや役割を見る。すなわちヨコ型宗教、情報化と宗教、組織社会における信仰、宗教の社会的基礎等を見ること。
4)先ず新興宗教の成立要因をあげ、新宗教、民衆の宗教を検討し、宗教の近代化現象、つまり近代日本社会の大きな転換期または変動の時代の社会不安に対して出現した一連の権力に対する宗教的抵抗運動であり、既成宗教に任すことができない階層の人々を大挙動員して、それを近代的に組織化する民衆の宗教思想運動であることを見る。
5) 基礎は聖であって、それを象徴化するものとして超越性と内在性がある。両者は共通の場(聖)を基礎として象徴化するときに、諸宗教は聖の深みを理解すると共に、他宗教に対して開かれた態度をもつ。
6) アニミズム、プレアニミズム、ナチュリズム(自然崇拝)、トーテミズム、最高存在または一神教、シャーマニズム等の種々相を見る。
1)宗教の語義を述べ、宗教諸家の定義をあげ、最後に宗教とは人間存在の究極関心、または高神信仰、聖に基づく文化の統体であること見る。(テキストP78~P85)
(語義)
宗教という言葉は、英語などではラテン語のレリギオに由来している。語源の解釈には二種類あり、「繰り返し読む」という意味から、厳格な修行を指し、自力本願的な宗教を表しているという解釈と、「再び結ぶ」という意味から、神と人間の和解を指し、キリスト教を表しているという解釈である。
漢字の宗教に関して言えば、「宗」はもともとは霊廟を指していたが、仏教が中国に輸入された時に、仏教の極意を指す語とされた。その極意を理解するために、それを言語化するために「教」必要である。従って中国での宗教は、宗の教である仏教の意味に用いられた。
日本で宗教の語が用いられるようになったのは、日本在来の宗教と異なった教えである、キリスト教に用いられたが、廃仏毀釈によって、仏教もそもそもは外来の宗教であることを示すために、仏教に対しても、用いられた。
(定義)
宗教の定義はおびただしい
その定義を、リューバは三つのグループに分類した。その三つとは...