民衆世界論の講義の「家康はなぜ江戸を選んだか」という本に関するレポート。A+評価。
民衆世界論レポート
最初、渡日してから、現在まで、なぜ東京という日本の首都はここであるのだろうかという疑問はまったく抱かなかった。しかし、この講義を受けつつ、特に、3回目の授業で参考文献として取り上げられた「家康はなぜ江戸を選んだか」(岡野友彦、1999、教育出版)というタイトルに興味がわいてき、学校の図書館で目にして、本当になぜなのだろうと疑問を抱くようになった。
自分が疑問に思ったところは、家康は、当時の政治の中心は京都だった一方、関ヶ原の戦闘で勝利を収め、ようやく天下統一を成し遂げたのに、開拓もほとんどされていなかった江戸を本拠地として選ぶにはかなりの危険性があったのではないかというところであった。
しかし、その本では、家康は豊臣秀吉に江戸を進められたことがあり、豊臣の臣下であった当時、豊臣秀吉より全国の情報が比較的に充分でなかったため、豊臣秀吉の勧めは江戸に関心を持つようになったきっかけになったと言う。一方、中世頃から江戸は水運の重要な拠点として昔から発展していたと言う。しかし、その繁栄にもかかわらず、鎌倉幕府な...