ストレスに関するレポート。
「A」の評価。
ストレスに関する考察。
(1)はじめに。
あらゆる集団に属しているわれわれはさまざまな自分を演じさせられている。たとえば、国家といった集団の中では国民の役割を、家庭では親や子供などの役割を、学校や社会などのそれぞれの集団の中ではそれにふさわしい自分の役割を果たし、演じさせられ、生きてきているのである。
そのような自分を作っていくうちに、いろいろな責任感や負担感などが生じ、いわゆる「ストレス」を感じることになる。このストレスというものは、誰しもが、どの場でも、日常的に感じるごく正常なものである。
もちろん、ストレスの原因などは上記のもののみならず、よりも複雑で多様である。したがって、すべての諸原因などに触れることは不可能であるため、ここではストレスとは何かからはじめ、対処方法などまでに関して考察する。
(2)ストレスの概念。
まず、ストレスの概念に触れておきたい。現代で使われている「ストレス」という概念は、1936年に、ウィーン生まれのカナダの内分泌学者であったセリエが、非特異的な有害作用が例外なしに副腎皮質の活動を促すことを発見し、これらの事実に基づき、下垂体前葉や副腎皮質...