哲学概論 第1設題A評価レポートです。 参考にして下さい。
第二章「存在の問題」第一節「存在の意味」の内容を要約せよ。そして、テキストの内容に即して、自分のコメント・批判を加えよ。
はじめに、アリストテレスは、存在への問いを明確に立て体系化した最初の人物である。彼は、その学問体系を、「論理学」をあらゆる学問成果を手に入れる為の「道具」であるとした上で、「論理」、「実践」、「制作」に三分し、「論理学」を「自然学」と「形而上学」に、「実践学」を「政治学」と「倫理学」に、そして「政策学」を「詩学」に分類した。
中でも形而上学は存在するものについての「第一哲学」であり、始まりの原理についての知である。すなわち、存在者のさまざまな特性を問う個別科学とは区別され、その上位に位置づけられる究極の学問として、「存在者である限りでの存在者」、「全体としての存在者」、すなわち「存在とは何か」を問う学問を構想し、これを「第一哲学」と呼んだのである。
以下に、何が存在であり、存在とは何であるかいにつてアリストテレスの存在概念をまとめるものとする。
上述した通りアリストテレスにとって存在としての存在の原理・原因を研究する学を第一哲学(存在論、形而上学)と呼ばれている。ア...