教材の筆者がいう、「重商主義」と「農本主義」について説明しなさい。
日本史入門分冊2
参考文献:
日本社会の歴史(上)(中)網野善彦 1997/7/22 岩波書店
海と列島の中世 網野善彦 2003/4/10 講談社
岩波講座日本通史第9巻■中世3 1994/10/7 岩波書店
課題:
教材の筆者がいう、「重商主義」と「農本主義」について説明しなさい。
百姓と農民
日本社会は昔から一般的に農業で主に発展してきたというイメージは強く、漁業や林業は貧しい漁村、山村をイメージしてしまうだろう。また我々が受けた教育においても、「農業の生産が中心で自給自足の生活をしていた」と学習したため、農業のイメージは強い。しかし、本当に日本は農業だけで発展してきたのかと考えると、その可能性は低いだろう。なぜなら、日本という国は海に囲まれ、山や川も多くあるため開墾が困難な土地もあるからである。海や山が多く存在するにも関わらず、漁業・塩業・林業が全く発展しないということは考えづらい。
しかし、なぜ日本は農業中心による自給自足のイメージになってしまったのだろうか。一つの要因として、テキストの筆者も述べているように「百姓と農民」の混同が大きいと考えられる。本来「百姓」という...