グループの発達について

閲覧数1,604
ダウンロード数6
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 全体公開

    資料紹介

    資料の原本内容

    グループの発達について
    自分でグループというものを調べてみて、グループというのは大体4段階の発達期間にまとめられることがわかった。それを自分なりにまとめてみた。
    まず初めに、オリエンテーション期(構成期) グループが構成された段階では、メンバーが軽い緊張感と慎重な交換を行うオリエンテーション期を経験する。 この最初の段階で緊張が和らぎ、グループメンバーが互いによく知るようになると、メンバーが自分たちについて、自分の目標についての情報交換を始める。お互いの共通点を、相違点よりも多く発見する。 次に、葛藤期(嵐期) ほとんどのグループが比較的速いスピードで最小限度の相互依存を発達させる。しかし、最初の慎重な構成期は、一人かそれ以上のメンバーがグループに適合しなかったりし、グループに抵抗することによって終わりとなり、第2段階の葛藤期を迎えることになる。 一方、葛藤が拡大するとグループの内的動力に深刻な混乱を巻き起こす。最初は簡単な意見の相違が徐々に拡大し、他の課題も葛藤に持ち込まれ、ついには葛藤の解決の糸口もつかめない状態にまで発展することがある。さらに、今まで葛藤を傍観していたメンバーもグループが損傷を受けたことを認め、葛藤に自分も参加するようになる。 しかし、葛藤には通常否定的なイメージが付きまとっているが、グループに参加した場合、不賛成、意見の不一致は自然に起こる。グループの葛藤は、グループの協調ということと同じように起こる現象であると認識する必要がある。社会学的理論である「葛藤理論」の立場からみると、グループの動力が連続的変化をグループに起こし、変化の結果として葛藤の形態をしたストレスと緊張が表面に出てくるわけである。したがって、ある程度の葛藤を経験しないとグループの変化も期待できない。 そして、実行期(実行期) グループが最初の段階から生産的に作用するのは非常にまれである。グループが成熟しないと生産的にはならない。実行期は葛藤期を経たあとにくる時期を指している。この時期の特徴として、高い凝集性が観察される。メンバーが強力な連帯感で結ばれ、グループに対する献身とグループ目標に対する共通の使命感を持つようになる。この時期には、グループメンバーが協力してグループの目標達成に努力し、助け合いによって各メンバーの個人的問題を互いに解決する。さらに、この時期になると、今までグループの中心になってグループの発展を援助してきた「指定指導者」が陰に隠れ、メンバーの中から指導者が発生し、自分たち自身でグループを運営し、グループ全体の目標と個々のメンバーの目標が達成できるように援助し合うようになる。この時期がグループの生産性が最も高い期間である。
    最後に分離期(解散期) グループの分離には二つの形態がある。一つは計画的にグループを終結することであり、もう一つは自発的に終結することである。計画的終結は前もって決められた目標を達成した時と、時間切れか資源を費やした時点に起こる。一方、自発的終結とは、予測していなかった問題が持ち上がり、グループの継続が不可能になった場合に起こることをいう。グループが失敗を重ねた場合、メンバーが自らグループに見切りをつけるとか、グループの外の組織などがグループの継続は無駄であり、無意味であって、資源の浪費と判断したときにグループの解散が起こるようになる。 解散期はメンバーにとってストレスが大きい時期といえる。特に、解散が無計画に行われる場合は、メンバー間で葛藤が満ちあふれ、無関心と恨みが増大する。例えば、自分の働いていた会社が突然倒産した場合がこの例である。グループが計画的に終結し、解散した場合でも、メンバーはストレスを経験する。グループが終結したことを悲しみ、グループから得ていた社会・心理的支持を失ったことを嘆く。ちょうど、今まで一緒に生活していた人を移動、死亡などの理由で失った時と同じような感じを経験する。 この時期のストレスを軽減するために何をしたらよいであろうか。解散期には、指導者は各メンバーの独立を強調し、グループの凝集性のレベルを減少させる。また、グループの成果をメンバー同士が認める作業をして、それぞれの将来の計画を話し合うことも必要である。突然グループを終結するのではなく、徐々に終結に向けての準備をする必要がある。 まとめとして強調したいのは、すべてのグループが上記のグループ発達段階を順序だてて通って発達していくとは限らないということである。 多くの理論家は、上記の段階モデルよりも、循環的グループ発達理論を支持している。循環的モデルはグループ発達の各段階で特定の課題がグループ相互作用を支配することは認めていても、これらの課題が後の段階でも繰り返されるという立場をとっている。
    考察
    今回「グループの発達」について、私は「グループの発達段階」について書かれていたのがとても興味深かったので、レポートでまとめてみたが、授業で学んだこととは異なった部分や同じような部分がありグループにも、様々なグループ発達理論やモデルがあることがわかった。さらに調べてみて考えさせられたのが、「グループ」というものは必ずしもいいことばかりではなく、場合によっては逆効果にもなりうる可能性があることがわかった。だから私たちが、指導者の立場として周りをまとめていくときは、「グループ」に参加するすべての人に神経を張り巡らせる必要があるのではないかと考える。
    感想
    今回グループの発達について調べてみたがpcだとなかなか出てこなくて困り、地元の図書館で調べたら、今回の参考文献の本が出て、発達段階についてとても興味を持ったのでまとめてみた。授業でもやったことがある内容だから最初は、違う本にしようと思ったが、読んでみると学んできたことに沿っているのだが、どちらかというとグループを行ったときにどのようなことが起こってしまうのかというようなマイナス面からどうすればいいかという内容だったからとても面白かった。ほかのモデルなども調べてみようと思う。
    参考文献 人間行動と社会環境 平山 尚・武田 丈 P133-137

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。