P6101 英米文学概論 設題2

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    アメリカの詩について述べなさい。
     17世紀にニューイングランドに移住したピューリタンの神学はカルヴィン主義であり、その中でカルヴィンは個人の自由を組織化し、教会制度の改革と、再編成を試みた。道徳的実践を重んじたピューリタン達は新大陸に新しいキリスト共同体の建設を目指した。彼らの認めた詩は『信仰と教訓の詩』であった。他方、聖書の個人の解釈権を認めたプロテスタントは、必然的に個人の自由と脱聖化にむかうのであった。ここでアメリカ詩の流れの中にこのピューリタンの矛盾が見える。
     アメリカ植民地時代で最初に出版された詩集はブラッドストリィトの『The Tenth Muse』(1650)でまたウィグルワースのキリスト最後の審判を歌った『The Day of Doom』(1662)は植民地最初のベストセラーで説教を韻文で書いたものである。17世紀の植民地で詩集を出版したのは事実この2人だけであるがその他にはテーラ牧師の遺稿が1739年に『The Poetical Works of Edward Taylor』として発見され植民地時代の最高の作品と見なされている。
     18世紀はアメリカ独立革命の世紀...

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