教育方法学レポート
設題1:「OECDが行っている生徒の学習到達度調査(PISA)で求められている能力と高める授業と評価法について、教えることを中心とした場合と、学習することを中心とした場合の設計手続きの違いを踏まえ、それぞれの場合における学習指導設計および評価方法を提案しなさい」
1992年の学習指導要領の施行後、「ゆとり教育の弊害」と言われた「学力の低下」や「学習意欲の低下」が深刻化していた。そこで、2003年、新たな学習指導要領が打ち出された。「総合的な学習の時間」や「生きる力」などの言葉がマスコミで取り上げられたが、それらはどういう意味があるのか、また以前の学習指導要領をどこが違うのかを見ていくことで、「知識伝達を重視した授業の設計と評価」と「主体的な学習を基本とする授業の設計と評価」の特徴を比較してみたい。
2003年の学習指導要領では、4つの新しい学力をバランスよく育てることが大切であるとしている。①②③が教科学習で主にめざす学力であり、④が総合的学習で主にめざす学力である。
基礎的な学力A:「読み・書き・計算」といった教科等の学習の基礎。
基礎的な学力B:学習指導要領で明...