教師に求められる資質とはいったい何か? 1996(平成8)年、中央教育審議会は、「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」を発表した。(教職研究会編、2010、p.18)そのなかで、子供達に「生きる力」を育むことを教育の基本方針とし、その実現のためには教員の資質能力育成が重要であることが指摘されている。
「教師に求められる資質とは何か」
教師に求められる資質とはいったい何か? 1996(平成8)年、中央教育審議会は、「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について」を発表した。(教職研究会編、2010、p.18)そのなかで、子供達に「生きる力」を育むことを教育の基本方針とし、その実現のためには教員の資質能力育成が重要であることが指摘されている。
さて、「生きる能力」を育むために求められる教員の資質能力とは具体的に何であろう? 豊かな人間性、専門的な知識と教養、教科指導や生徒指導、学級指導などの実践的指導能力を持ち合わせた教員に止まらず、現在社会が抱えている教育諸問題に対処でき、子供に対する責任感・関心、また教員としての役割を熟知している人材である。つまりは、幅広い社会経験を持ち合わせた人間的魅力のある人材、高い専門性、教育的実践能力、そして教員としての堅固な使命感を持ちあわせた優秀な人物であることが問われる。その具体例として以下3つの資質能力に焦点を当て論述する。まず、①地球的視野に立って行動するための資質能力 さらに、②変化の時代を生きる社会人に求められる資質能力 最後に、③教員...