通信教育、レポート評価3合格(5~1判定中)のものです。 参考文献は新・精神保健福祉士養成講座4「精神保健福祉の理論と相談援助の展開Ⅰ」、中央法規出版株式会社、2015年です。 文字数1800字程度。全文をそのまま使用するのはおやめください
精神保健分野におけるチームアプローチの必要性とは、歴史的な背景として以下に挙げる『クライエントや家族のニーズの多様化』、『多くの専門職の存在』、『サービスメニューの増加』があり、そこで個人の社会生活を想定した多角的な人間理解と、それに基づく全人的アプローチを可能とする為に、またそうした支援が効率的効果的に遂行される為にあるものである。
『クライエントや家族のニーズの多様化』とは、少子化(晩婚化)・長寿化の同時進行に伴う超高齢化社会を背景とした社会的な扶養力の弱体化、更に地域のつながりの希薄化によるコミュニティの機能低下といった変化に伴って生じたものである。『多様な専門職の存在』とは、精神医療機関の場合は、クライエントを中心とした精神科医、看護師、作業療法士、臨床心理技術者、精神保健福祉士、また薬剤師や管理栄養士、相談支援専門員や地域の施設職員、介護専門職などが挙げられる。『サービスメニューの増加』とは、精神保健福祉士であれば自己決定を尊重した生活支援、家族、職場や学校などの環境調整、地域との連携、地域ネットワークの形成、社会参加の機会の提供、地域啓発といった従来の役割に加え、退院促...