食中毒について、種類・症状・看護・予防法などを含めて述べよ
食中毒は、細菌のついた食べ物や飲み物を口にすることによって、胃腸炎がおこる病気である。家族に感染した人がいると、感染者から他の家族へ、口から口へとうつることもあるが、多くは食品からの感染である。原因となる細菌には、ぶどう球菌、腸炎ビブリオ、サルモネラ菌、ボツリヌス菌、カンピロバクター菌、病原菌大腸菌(O-157)などがある。
ブドウ球菌は、細菌のついた魚介類、肉の加工品、折り詰め弁当、おにぎりやサンドイッチから感染する。ほとんどの場合、調理の時にけがをして化膿した指から、細菌がうつり、感染してから症状があらわれるまでの時間は4時間以内である。主に夏に発生する。
腸炎ビブリオは塩分を好むので、塩漬けした食品や魚介類を介して感染する。口にしてから10時間くらいあとに症状があらわれ、発生しやすい季節は夏である。
サルモネラ菌は動物の糞尿やゴキブリなどを介して細菌がついて水や、肉、生卵の食べ物などから感染する。食中毒の原因で最も多いのがこの細菌であり、感染して半日~1日くらいあとに症状があらわれる。主に夏から秋にかけて発生する。
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