放送大学「現代の国際政治」のレポート。講義準拠。参考文献明示あり。
南北戦争を論じよ
放送大学『現代の国際政治』
11812年の第2次英米戦争以来、アメリカでは商工業中心の北部と奴隷制綿花栽培中心とする農業地帯の南部という両セクションが形成され、経済的・政治的・社会的対立を生んだ。奴隷制を必要としなくなった北部は南部奴隷制度を批判しはじめ、その可否は深刻な問題となっていった。1860年、リンカーンが大統領に当選すると、南部11州は連邦から独立しアメリカ南部連合を名乗った。これを連邦側が阻止しようとしたことにより、南北戦争へと発展した。
2南部連合の目標は、イギリスやフランスに外交上独立を承認してもらうことにあった。イギリスから見ても、アメリカが分裂していた方が...