【設題】5文型と7文型の違いを明示し、英語の基本文型としてはいくつの文型を認めるのが適切であるかを、具体的な証拠を積み重ねて論じなさい。
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評価所見(A)は、「設題に対する解答がわかりやすく適切に示されています。さまざまな文献やサイトを参照され、その内容が議論に効果的に反映されています。よく勉強されている様子が窺えます。」でした。
5文型と7文型の違いを明示し、英語の基本文型としてはいくつの文型を認めるのが適切であるかを、具体的な証拠を積み重ねて論じなさい。
日本の学校英語教育で広く受容されている5文型は、単文を構成する要素として主語(Subject、以下S)、動詞(Verb、以下V)、目的語(Object、以下O)、補語(Complement、以下C)の4つを設定し、これらの結合の仕方によって、英文の基本構造を5つの文型で表現する。これに対し、7文型では義務的な副詞語句(obligatory Adverbial、以下A)を構成要素として増やし、SVAとSVOAの2つの文型を追加する。なぜなら、5文型では副詞語句を一律に構成要素として認めないが、それでは分析し得ない文が多く見られるからである。本論ではまず、このSVA文とSVOA文を、5文型との違いを示しながら考察する。その上で、最終的にいくつの文型を基本文型として認めるのが適切なのかを述べる。
【1】5文型と7文型の相違(1):SVA文
(1)“They had finished in time.” (D.Peters, Tikal)
(2)“I was in ...