【設題】なぜ介護等体験が小学校・中学校の普通免許状の取得のために必要なのかを論述しなさい。
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評価所見(A)は「介護等体験がなぜ必要かがよくわかるリポートです」でした。
なぜ介護等体験が小学校・中学校の普通免許状の取得のために必要なのかを論述しなさい。
介護体験が小中学校の教員免許取得に必須となったのは、決して古い話ではない。今から12年前の平成10年、いわゆる「介護等体験特例法」が施行された。これ以降、社会福祉施設および特別支援学校において、合計7日間の介護等体験を行うことが義務づけられることになったのであるが、なぜこうした体験が必要とされるようになったのかを知るには、該当条文を確認するのが一番であろう。すなわち、「義務教育に従事する教員が個人の尊厳及び社会連帯の理念に関する認識を深める」ことが最大の理由である。
法律の変化は、必ず社会の変化も意味する。さまざまな施設では、障害者向けの配慮がもはや前提となりつつあるし、障害をもった人々が一般社会の中で活動する機会も-もちろん、まだ十分とは言えないが-以前に比べて格段に増えている。 つまり、日常のさまざまな場面で、私たちが障害者と接する機会は、ますます増えているのが現状である。同時に、わが国は高齢化社会に急激に突入しつつある。介護を必要とする老人の存在や、それに対応する社会福祉施設などは、家族や親...