佛教大学通信課程、教育心理学1のA評価レポートです。
レポート作成の際、参考までにご利用ください。
【設題】「児童期、青年期において社会的認知(社会性の発達、対人関係<親・仲間>)の広がり、自己意識などがどのように変化するかをまとめよ。」
1.児童期の社会的認知について
児童期は、幼児期や青年期と比較して、身体発達も緩やかであり、かつ情緒的にも安定した時期と言える。しかし同時に、新たに学校という家庭よりも大きな社会での生活が始まることもあり、発達の様々な側面に影響を与える重要な時期でもある。
小学校に入った子どもは、まず大規模な集団に上級生の存在に戸惑い、学級では集団規範に従うことや何らかの役割を果たすことを要求される。それら新しい体験から様々な不安を感じることになり、その不安を解消しようとして、子どもはまず集団のリーダーである教師に依存しようとする。
中学年になると、子どもどうしの結びつきが活発になり、その中で地位や役割が分化し始める。仲間への同調意識が高まるにつれ、相対的に母親や教師への同調は下降していくことになる。子どもは5から8名ほどの同性のグループを形成するようになり、独自の規律を作って仲間意識を高めると同時に、大人に対しては挑戦的態度を取るようになる。これら排...