【参考文献】
・海老江康二『道徳教育の研究』(聖徳大学通信教育部 2002.4.1)
・文部科学省『小学校学習指導要領 道徳』(東洋館出版社 2008.8.31)
・文部科学省『中学校学習指導要領 道徳』(日本文教出版 2008.9.25)
第1課題第1設題
学習指導要領改訂の要点
平成10年の改訂によって、それまで「第3章 道徳」の「目標」で示されていた「道徳的な心情や判断力、実践意欲と態度」の記述は、学校の教育活動全体で行う道徳教育の趣旨を明確にし、それを充実する観点から「第1章 総則」に掲げられることになった。この年の改訂の軸が「ゆとり」をもって子どもの「生きる力」を育む教育に置かれたことを踏まえ、そこには「豊かな心」と「未来を拓く」が加えられている。平成20年の改訂では、総則で学校における道徳教育が道徳の時間を「要」として学校の教育活動全体を通じて行うものであることが示されたことで、道徳の時間が道徳教育の中核を担うことが...