100点でした。
今日、子どもを取り巻く社会の状況は刻一刻と変化している。情報化、核家族化、少子
高齢化などを背景に、生活体験不足や人間関係の希薄化が問題視されている。また、集団
のために働く意欲の低下、諸問題を話し合い解決に向かおうとする問題解決能力の欠如、
規範意識の低下から引き起こされる、好ましい人間関係を築けないことや、望ましい集団
活動を通した社会性の育成が不十分な状況が見られるなど、教育現場での課題は増す一方
である。さらに、小1プロブレムやギャングエイジ、中1ギャップ、思春期、反抗期など
発達段階における不安定さや精神的に未発達、未熟さ、特性等から、子どもたちは「生き
づらさ」を感じている。そもそも、学校は、楽しい事ばかりではない。宿題が出ることや
授業を受けること、苦手なことに取り組むことなど、ストレスを生みやすい場所である。
2017 年に文部科学省の委員会がまとめた「児童生徒の教育相談の充実について(報告)」
によれば、教育相談のねらいは、児童生徒それぞれの発達に即して、好ましい人間関係を
育て、生活によく適応させ、自己理解を深めさせ、人格の成長への援助を図るものとされ
ている。つ...