第1設題:学習指導要領・地理Bの内容(3)の「ク 民族、領土問題の地域性」の授業のあり方を、あなたの経験・テキストp.12にある3つの社会科観・p.50にある「北方領土は誰のもの?」の授業と関連させて説明しなさい。
A.はじめに
社会科教育の目標は、社会認識を通じた市民性の育成にあるが、その一端を担う地理教育もまた同様の目標を持っている。地理教育の目標は市民性の育成にあるため、自然的・社会的諸事情に対する分析・考察のレベルにとどまらない問題解決・政策提言・社会参加のプロセスを重視した授業が展開されるべきである。ここで取り上げる地理Bの「ク 民族,領土問題の地域性」とは、「人種・民族と国家との関係,国境,領土問題の現状や動向を世界的視野から地域性を踏まえて追究し,それらの問題の現れ方には地域による特殊性や地域を超えた類似性がみられることをとらえさせ,その解決には地域性を踏まえた国際協力が効果的であることなどについて考察させる。」ものであり、これからグローバル化していく社会の中で理解する必要がある、非常に重要な授業内容である。
ここでは...