文章表現「日本語の文字表記の歴史」概観・特徴【玉川大学】

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    ※玉川大学通信教育部「文章表現」平成21年度課題<評価>A(合格)

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    日本語の文字表記は、世界の中でも最も難しいと言われている。その理由は、使用している語種の多さと、それに伴う語句の多さにより、表記法が定まりにくく、表記のゆれがあるからである。このレポートでは、まず、日本語の文字表記の歴史を概観し特徴を説明する。次に、実際に文章で使う際の留意点について述べる。
    現在、日本語を文字で表す際、「漢字仮名交じり文」を主に使用し、ローマ字や外来語、数字なども使用している。言語表現には、音声表現と文字表現があるが、日本語は日本語を書き表す文字体系が不完全なままに、漢語(漢字)と出会った。日本人は日本語を書き表すために漢字を良く吸収し、元々の漢字の読みである「音」読みに加え、日本語を漢字にあてて漢字の「訓」読みを生み出した。さらに、漢字の字体を少しずつ崩して平仮名を生み出し、漢字を部分的に切り取り、片仮名を生み出した。漢字の音読み・訓読みに加え、平仮名・片仮名を生み出したことにより日本語の表記はより実用的なものとなった。
    日本語の文字表記の特徴は、複数の文字の体系を使用しているところにある。大きく分けると和語・漢語・外来語、そして混種語により構成されている。
    和語と...

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