相談援助実践における「自己決定」について私見を述べなさい。福祉現場の方は、できるだけ自分の業務体験を踏まえてまとめること。福祉現場以外の方は、自分の考えを自由にまとめてください。 |
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自己決定は福祉現場で重視されますが、自己決定を行うことで
不利益をこうむってしまう可能性の高いクライエント(例えば、
認知症患者)の自己決定権について、どう向き合えば良いのか、
について実践を元にまとめてあります。
相談援助実践における「自己決定」について私見を述べなさい。福祉現場の方は、できるだけ自身の業務体験を踏まえてまとめること。福祉現場以外の方は、自分の考えを自由にまとめて下さい。
私は現在、高齢者介護施設で働いており、その相談援助実践における「自己決定」について私見を述べたい。特に、自身の業務体験を踏まえて認知症高齢者における自己決定について述べる。
自己決定は、福祉の基本原理であるノーマライゼーションにおいても、重要な概念とされている。なぜならば、近代的自我の確立を主要命題とする民主主義においては、自己決定は欠かせない概念だからである。また、施設などにおいては、パターナリズムにより管理的に援助対象者が扱われ、人権侵害が行われる事が多々あり、そのカウンターコンセプトとして重要である。よって、その尊重には最大限の配慮が必要であろう。
しかし、ここで大きな問題がある。それは、自己決定により援助対象者の利益が大きく損なわれる場合、自己決定を尊重して良いのかという問題である。例えば、極端な話、自殺したいという者の自己決定を尊重すれば、対象者の利益を損なってしまうだろう。他にも、介護現場...