A評価を頂いたレポートです。参考までにどうぞ。
教材7章を読み、「意味関係」と「意味変化」について詳細に、体系的に論じなさい。その際、以下の点に留意すること。①教材に載っている例に加えて、自分で考案した英語の例も提示すること。(考案した例には、下線を引くこと。)②参考文献から得た知見を、リポートに充分に反映させること。
1.意味関係
先ず、同義性について考える。いかなる言語であっても厳密な意味での同義語は存在しない。存在するのは、知的意味だけが一致する近似同義語だけである。各同義語のずれを分類すると以下の様になる。
a)知的意味のずれ 病気:illness-diseas
b)感情的意味のずれ 細い:thin-skinny
c)統語的な振る舞いの違い 噛む:chew-bite
d)連語制約のずれ 腐った+名詞:rotten milk-decayed wood
e)方言の違い 高速道路:highway(米)-motorway(英)
f)文体の違い さよなら:bye-farewell(格式)
g)使用域の違い 死:death-decease(法律用語)
次に多義性について考える。多義性は自然言語の特徴であり、たいていの言語にはそれに当てはまるものがある。元々、一つの意味しかなかったものが広く派生した使い方をするようになる。ただし、それぞれの意味に共通のイメージがあるケースも認められる。主な多義語の原因を身近な単語で例示、分類すると以下の様になる。
①適用のずれ 例えばrunは、人につ...