国際政治学概論分冊2

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    資料紹介

    次の1~4の意見の中から2つ選び、その番号をそれぞれ最初に掲げ、キーワード2つの語句を使用して、賛成か反対かの立場を明確にしてからその理由を述べなさい。
    1. グローバリゼーションの進展は、世界の人々に等しく経済的な豊かさをもたらすだろう。
    [キーワード]市場経済、南南問題
    2. 京都議定書(1997年)以降(ポスト京都)の地球温暖化防止対策を議論するCOP16(2010年12月)で採択された「カンクン合意」により、温暖化防止は促進されるだろう。
    [キーワード]国際レジーム、ガス削減目標
    3. 国境を超える市民運動やNGO(非政府組織)は、政府(国家)には対処できない世界的な課題を解決できる。
    [キーワード]地球的諸問題、地球市民
    4. 今日の南北問題で最重要課題は、途上国の累積債務問題である。
    [キーワード]世界銀行、構造調整プログラム

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    1 私は「グローバリゼーションの進展が世界の人々に等しく経済的な豊かさをもたらすだろう」という意見に反対である。21世紀はグローバル化時代である、と私が大学生の時分から良く耳にしてきたが、グローバル化によって世界の人々と富を等しく分配できる段階ではないことを10代の学生でも容易に想像することができた。グローバリゼーションとは、先進国である北側諸国の新自由主義に傾倒された概念であり、国境を越えた市場の開放と自由経済を唱えているにすぎない。そこで南側、すなわち貧困国と呼ばれる国々の諸問題について取り上げる。
     第一に、貧困国が貧困から抜け出せない共通した理由の一つに「モノカルチャー経済」が挙げられる。「モノカルチャー経済」とは、ある国の経済が特定の一次産品の生産や輸出に依存している経済状況のことを指す。例えば中央アフリカにおけるコーヒー豆やガーナのカカオ豆などが挙げられる。これらの嗜好品に限定し、一次産品として輸出に特化して経済を支える傾向がアフリカ諸国には多く見られる。嗜好品の輸出価格は安定しづらいため、輸入側の先進国の景気に左右されることが多い。そのため計画的な歳入の増加が見込めず、生...

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