哲学概論分冊2

閲覧数3,096
ダウンロード数14
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員1,100円 | 非会員1,320円

    資料紹介

    ハイデッガーにおける「存在論」の特質について説明しなさい。
    <キーワード>
    「生哲学」「時間」「現存在」「ディルタイ」

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    ハイデッガーの「存在論」を説明するためには、ディルタイの「生哲学」が欠かせない。それはディルタイの主張する生の「時間性(歴史性)」がハイデッガーの存在論に受け継がれていったからである。哲学とは元来、生を研究する学問であるが、ディルタイの生哲学とは、人間そのものを徹底的に観察しようとする試みであった。中世において人間を考えるときは、神、すなわちキリスト教を媒介にして行なわれた。ルネサンス以後は、神に替わり、知識、すなわち論理によって行われた。このような考え方とは異なり、人間を人間として直接に把握すること、それが生哲学である。それまでのロゴス中心の人間観から、パトス中心の人間観へ、合理主義から非合理主義へと人間のとらえ方を変化させていった。
    ディルタイは人間の存在についてこのように述べている。「人間が何であるか、それをわれわれは自己に就いての瞑想によって知るのではなく、また心理学的実験によって知るのではない。却って歴史を通じて知るのである。」
    生そのものの歴史を通じ、生を追体験することによって、人間が人間を把握することができると説いたのである。このようなディルタイの「人間とは何か」と言う問...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。