自然地理学概論分冊2

閲覧数3,276
ダウンロード数22
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員1,100円 | 非会員1,320円

    資料紹介

    次の2題の設問すべてについて答えなさい。
    1 成帯土壌を1つ挙げ、基礎的土壌生成作用との関係を踏まえ説明しなさい。
    2 ユーラシア大陸における森林帯の特徴を説明しなさい。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    1成帯土壌と基礎的土壌生成作用との関係
    成帯土壌とは気候や植生帯の影響を強く受けて生成された土壌のことであり、気候型土壌とも呼ばれている。私は成帯性土壌のうち、日本列島においてその多くを占めるポドゾール性土壌について取り上げる。
    ポドゾール(Podzol)という言葉はロシア語で「Pod」=「下」、「Zol(a)」=「灰」を意味しており、農民たちが灰色の土層を持つ農地に対して用いたのが由来であるとされている。湿潤亜寒帯のタイガ地帯に分布するポドゾール性土壌は、針葉樹林下で比較的砂質の母材から生成される。土壌に供給される有機物が塩基に乏しい状態で分解され、微生物の作用でフルボ酸を大量に含む腐食が促進され、無機成分と反応して複合体が生成される。この土壌ではアルカリやアルカリ土類のフルボ酸塩が溶脱されやすく、次に鉄分やアルミナのフルボ酸塩が続いて溶脱されていく。この結果、針葉樹の葉積層の下に強く洗脱を受けた塩基、鉄分、アルミナなどが溶脱された漂白層が作り出される。また下方に移動した鉄分やアルミナのフルボ酸塩は、漂白層の下に沈殿して集積層をつくる。この集積層はしばしば堅い地層を形成し、黒い鉄さび...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。