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「保育者の専門性について、他の専門分野との違い及び専門性向上のための具体的な方法を述べよ。」
保育職というのは、一見単純な仕事であるように思われることもある。乳児にミルクを飲ませ食事を与え、オムツを替えるなどの生理活動を充足させ、後は一緒に遊んでいるだけ、というように見られるかもしれない。
保育所保育指針第1章総則3.保育の原理(1)保育の目標アで「保育所の保育は、子どもが現在を最も良く生き、望ましい未来をつくり出す力の基礎を培う」ことが示されている。このように、人間が成長していく中で、最も人格形成に影響を与える時期である乳幼児期に関わり、育てていく保育者は決して単純な立場ではないことがわかる。子ども一人ひとりの心理を読み取って受け入れ、成長を敏感に感じ取り、発達に合わせ適切に対応をするという点からも、母親の育児とは違った専門性が見えてくる。このようなことを踏まえて、以下に保育者の専門性について、他の専門分野との違い及び専門性向上のための具体的な方法について考察していく。
専門性とは、ある仕事に携わり、その成果をあげるために、必要なものとして身に付けていることが、社会から期待...