「乳幼児期における言語発達段階の特徴をあげ又その時期の保育者の支援・援助の関わりについて述べよ。」
保育所保育指針第1章(総則)には「生活の中で、言葉への興味や関心を育て、話したり、聞いたり、相手の話を理解しようとするなど、言葉の豊かさを養うこと」とある。言葉をめぐっては、話すことと聞いて理解することがまずは大切であるが、特に乳幼児期には言葉への感覚を豊かにし、言葉を交わすことの楽しさを十分に味わうことが重要である。そのためには、子どもが言葉や表情で表した気持ちをしっかりと受け止め、応えていくことが大切である。保育者等との応答の心地よさや嬉しさが言葉を獲得する上での基盤となる。そうしたやり取りにより、子どもはさらに自分の気持ちを伝えようとしたり、保育者や友達の言うことを分かりたいと思うようになり、話すこと、聞くことへの「意欲」を高めていく。言葉は、言葉だけで発達していくものではなく、さまざまな機能と関連して総合的に発達していき、いったん獲得されると、その子の発達に大きな影響を与える。このことを踏まえ、乳幼児期の言語発達段階の特徴と保育者の支援・援助について考察する。
乳児期には、言...