「幼児の園生活におけるかかわり合いを支援する保育者の役割
について考察せよ。」
高度科学技術や高度情報社会の発展、核家族の増加、女性の社会進出、高齢化少子化など様々な社会背景が大きく変化し、幼児にとりまく環境までも大きく変化した。生活は利便化、ゲームやインターネット、携帯電話など用いて多様なコミュニケーションがとれるようになり、生活の密室化、孤立化が進み、コミュニケーションは希薄化し、そのため豊かな人との関わりがもてない子どもや大人が増えてきた。人は、人と人との間の豊かな関係をもって初めて「人間」となる。しかし、現代はその環境が失われつつあり、そのため保育園や幼稚園などの役割が重要視されるようになってきている。適切な環境や友達との遊びを中心した園生活、専門性を備えた保育者の適切な援助などがあって初めて可能となる。
幼稚園教育要領や保育所保育指針においても、表面的な形よりも内面の育ちを重視すること、発達のプロセスを踏み固めることの重要性を強調されている。幼稚園教育要領の領域「人間関係」では、「他の人々と親しみ、支え合って生活するために、自立心を育て、人とかかわる力を養う」とし、ねらい...