連関資料 :: 日本文学概論第1設題

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  • 日本文学概論 設題
  • 「『徒然草』第7段、第51段、第60段、第74段、第92段、第106段、第155段を読み、そこに共通する作者の考えを論ぜよ。」  「徒然草」は、吉田兼好によって一三三〇年ごろに書かれた随筆であるとされているが定説はない。兼好が、歌人であり、官人、能書家、古典学者でもあったために深い教養と豊かな詞藻を以て、自由暢達な筆の運びを示し、名文章として強い感銘を与える作品となっている。内容は人間について・毎日の生活・世の中の様子・などの日常的話題や、教養・哲学・心理・宗教などの学術的な話題にいたるまで、その視線は広く深いものである。
  • 佛大 レポ 日本文学 徒然草 吉田兼好
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  • R0111_日本文学概論_1設題
  • 「『徒然草』第7段、第51段、第60段、第74段、第92段、第106段、第155段を読み、そこに共通する作者の考えを論ぜよ。」 兼好は後醍醐天皇の父にあたる後宇多天皇に仕え、その後出家遁世する。後宇多天皇が亡くなった後も、兼好は鎌倉の崩壊を間近で見ており、その為かちょうどこの時期に書かれた『徒然草』には、世の無常、人の生死などにかかわる段が多く見られる。兼好は時代の波の中で生き抜く貴族の生き様や理想について綴った。そして無常の世の中における自然観・人生観を観察し、有職故実にまで多岐に渡って書いたのである。  兼好は「つれづれなるままに」、人間観察と人間理解の観点からの描写において、様々な場面を目撃したり、聞いたりしたことから、「心にうつりゆくよしなし事」を「そこはかとなく」書きつけている。その技法は実に巧みで、人間の社会生活、個人としての人間の生きている姿に着眼しているのである。 すべての章段を考察すると、共通していることは、無常観のなかで、兼好は人間を良きにつけ悪きにつけ、その理解者として観察した点である。以下においては、それぞれの段における兼好の考えを見ていくことにする。  第7段
  • 佛教大学 佛大 通信 R0111 日本文学概論 A判定 2009
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