臓リハビリテーション
■概念
*WHO心臓リハビリテーションの概念定義
「患者が可能なかぎり良好な身体的・精神的・社会的状態を確保するのに必要な
行動の総和であり、患者自身の努力により社会・地域社会において最大限の地
位を確保すること」
・医学的な評価、運動プログラムの処方、冠状動脈疾患の危険因子の是正、教育、カウ
ンセリングからなる長期的で包括的なプログラム
・日本では、心大血管疾患リハビリテーションとして、虚血性心疾患や心大血管疾患手
術後、心不全などの患者を対象として行われている
■目的
・身体機能回復とともに、心理・社会的な状況の改善
・冠状動脈疾患危険因子の是正
・動脈硬化進展の予防
■区分
(1)急性期リハビリテーション(発症~退院まで)
・日常生活動作すべてが心臓の負担となるため、合併症の予防やコントロールのもと
に段階的に負荷を行い、安全を確認し実施していく
・退院後の再発予防のため日常生活上の注意点、生活習慣改善へ向けての指導を行
う
・退院前に心機能評価や運動療法継続のための運動負荷試験、ホルター心電図などに
よる不整脈や心筋虚血の有無を検査する
(2)回復期リハビリテーション(退院後~社会復帰まで)
・主として外来や回復期リハビリテーション施設で行われる
・通常は、週に2~3回の継続した通院や通所が約2~3か月実施される
(3)維持期リハビリテーション(社会復帰後~生涯)
・運動療法は、自己管理による継続のほか、地域でのリハビリテーション施設や運動
施設において継続して行われることが望ましい
■運動負荷試験および各種日常労作の運動強度
METs リハビリ労作 運動負荷試験 日常労作 職業労作 レクリエーション
1~2 臥床安静、座位、立位、ゆtくりとした歩行(1~2㎞/h) 食事、洗面、編み物、裁縫、自動車運転、乗り物に座る 事務仕事、手洗いの仕事 ラジオ、テレビ、読書、トランプ、囲碁、将棋
2~3 ややゆっくりした歩行(3㎞/h)
自転車(8㎞/h) ステージ0(2.2) 乗り物に立って乗る、調理、小物の洗濯、床拭き(モップで) 守衛、管理人、楽器演奏 ボーリング、盆栽の手入れ
3~4 普通の歩行(4㎞/h)
自転車(10㎞/h) マスターテスト1/2
25W(3.6) シャワー、荷物を背負って歩く(10㎏)、炊事洗濯、アイロン、ふとんを敷く、窓ふき、床ふき(膝をついて) 機械の組み立て、溶接作業、トラック運転、タクシー運転 ラジオ体操、バドミントン(非競技)、釣り、ゴルフ(バッグを持たずに)
4~5 やや速めの歩行(5㎞/h)
自転車(13㎞/h)
柔軟体操 ステージ1(4.3)
50W(4.7) 荷物をかかえて歩く(10㎏)、軽い大工仕事、軽い草むしり、床ふき(立て膝)、夫婦生活、入浴 ペンキ工 園芸、卓球、テニス(ダブルス)、バドミントン(シングルス)、キャッチボール
5~6
速めの歩行(6㎞/h)
自転車(16㎞/h) マスターテストSステージ2(5.7)75W(6.0) 荷物を片手に下げて歩く(10㎏)、階段昇降、庭掘り、シャベル使い(軽い土) 大工、農作業 アイススケート、渓流釣り
心臓リハビリテーション
■概念
*WHO心臓リハビリテーションの概念定義
「患者が可能なかぎり良好な身体的・精神的・社会的状態を確保するのに必要な
行動の総和であり、患者自身の努力により社会・地域社会において最大限の地
位を確保すること」
・医学的な評価、運動プログラムの処方、冠状動脈疾患の危険因子の是正、教育、カウ
ンセリングからなる長期的で包括的なプログラム
・日本では、心大血管疾患リハビリテーションとして、虚血性心疾患や心大血管疾患手
術後、心不全などの患者を対象として行われている
■目的
・身体機能回復とともに、心理・社会的な状況の改善
・冠状動脈疾患危険因子の是正
・動脈硬化進展の予防
■区分
(1)急性期リハビリテーション(発症~退院まで)
・日常生活動作すべてが心臓の負担となるため、合併症の予防やコントロールのもと
に段階的に負荷を行い、安全を確認し実施していく
・退院後の再発予防のため日常生活上の注意点、生活習慣改善へ向けての指導を行
う
・退院前に心機能評価や運動療法継続のための運動負荷試験、ホルター...