胃癌
■疫学
・男女比2:1
・好発年齢60歳代後半で、高齢化しつつある
・部位は、幽門部(下部)、胃体部(中部)、胃底部(上部)の順に多い
・原因は不明だが、食生活を中心とした生活環境、喫煙、増悪因子としてヘリコバクタ
ー・ピロリ感染が誘因の1つとして考えられる
■病態
・胃癌のほとんどは腺癌
・胃壁の層は、粘膜層(M)、粘膜下層(SM)、固有筋層(MP)、漿膜下層(SS)、漿膜(S)の5
層に区分される
・粘膜層から発生した癌は粘膜筋板(MM)を破り、粘膜下層~漿膜へと侵潤する。粘膜下
層まで侵潤するとリンパ節転移の可能性が生じる。さらに漿膜に達すると腹腔内に癌
細胞が散布(腹膜播種)されたり、隣接臓器に侵潤する可能性が生じる
■転移
血行性転移 ・癌細胞が新生血管に入り込み、血液中を流れて、全身の各臓器に
運ばれる
・胃壁の静脈より血行に入り、肝、肺、骨(骨髄)、脳や皮膚などへ
転移する
リンパ行性転移 ・胃壁のリンパ管に入った癌細胞が、リンパ流によって運ばれ、遠
隔リンパ節に転移する
・大動脈周囲のリンパ流から胸管を経由して左鎖骨上リンパ節へと
転移する(ウィルヒョウ転移)
腹膜播種性転移 ・漿膜を突き破った癌細胞が腹腔内に遊離して、腹腔内の腹膜に生
着して転移する
・癌性腹膜炎となり、腹水が出現する。ダグラス窩へ転移するシュ
ニッツラー転移がある
・胃癌が卵巣へ転移するクルッケンベルグ転移が有名であるが、血行性、リンパ行性の転移とも考えられている
胃癌
■疫学
・男女比2:1
・好発年齢60歳代後半で、高齢化しつつある
・部位は、幽門部(下部)、胃体部(中部)、胃底部(上部)の順に多い
・原因は不明だが、食生活を中心とした生活環境、喫煙、増悪因子としてヘリコバクタ
ー・ピロリ感染が誘因の1つとして考えられる
■病態
・胃癌のほとんどは腺癌
・胃壁の層は、粘膜層(M)、粘膜下層(SM)、固有筋層(MP)、漿膜下層(SS)、漿膜(S)の5
層に区分される
・粘膜層から発生した癌は粘膜筋板(MM)を破り、粘膜下層~漿膜へと侵潤する。粘膜下
層まで侵潤するとリンパ節転移の可能性が生じる。さらに漿膜に達すると腹腔内に癌
細胞が散布(腹膜播種)されたり、隣接臓器に侵潤する可能性が生じる
■転移
血行性転移
・癌細胞が新生血管に入り込み、血液中を流れて、全身の各臓器に
運ばれる
・胃壁の静脈より血行に入り、肝、肺、骨(骨髄)、脳や皮膚などへ
転移する
リンパ行性転移
・胃壁のリンパ管に入った癌細胞が、リンパ流によって運ばれ、遠
隔リンパ節に転移する
・大動脈周囲のリンパ流から胸管...