胃癌

閲覧数2,579
ダウンロード数17
履歴確認

    • ページ数 : 10ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    胃癌
    ■疫学
     ・男女比2:1
     ・好発年齢60歳代後半で、高齢化しつつある
     ・部位は、幽門部(下部)、胃体部(中部)、胃底部(上部)の順に多い
     ・原因は不明だが、食生活を中心とした生活環境、喫煙、増悪因子としてヘリコバクタ
    ー・ピロリ感染が誘因の1つとして考えられる

    ■病態
     ・胃癌のほとんどは腺癌
     ・胃壁の層は、粘膜層(M)、粘膜下層(SM)、固有筋層(MP)、漿膜下層(SS)、漿膜(S)の5
    層に区分される
     ・粘膜層から発生した癌は粘膜筋板(MM)を破り、粘膜下層~漿膜へと侵潤する。粘膜下
    層まで侵潤するとリンパ節転移の可能性が生じる。さらに漿膜に達すると腹腔内に癌
    細胞が散布(腹膜播種)されたり、隣接臓器に侵潤する可能性が生じる
     
    ■転移
    血行性転移 ・癌細胞が新生血管に入り込み、血液中を流れて、全身の各臓器に
    運ばれる
    ・胃壁の静脈より血行に入り、肝、肺、骨(骨髄)、脳や皮膚などへ
    転移する
    リンパ行性転移 ・胃壁のリンパ管に入った癌細胞が、リンパ流によって運ばれ、遠
    隔リンパ節に転移する
    ・大動脈周囲のリンパ流から胸管を経由して左鎖骨上リンパ節へと
    転移する(ウィルヒョウ転移)
    腹膜播種性転移 ・漿膜を突き破った癌細胞が腹腔内に遊離して、腹腔内の腹膜に生
    着して転移する
    ・癌性腹膜炎となり、腹水が出現する。ダグラス窩へ転移するシュ
    ニッツラー転移がある
    ・胃癌が卵巣へ転移するクルッケンベルグ転移が有名であるが、血行性、リンパ行性の転移とも考えられている

    タグ

    医療胃癌がん看護

    代表キーワード

    胃癌

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    胃癌

    ■疫学

     ・男女比2:1

     ・好発年齢60歳代後半で、高齢化しつつある

     ・部位は、幽門部(下部)、胃体部(中部)、胃底部(上部)の順に多い

     ・原因は不明だが、食生活を中心とした生活環境、喫煙、増悪因子としてヘリコバクタ

    ー・ピロリ感染が誘因の1つとして考えられる
    ■病態

     ・胃癌のほとんどは腺癌

     ・胃壁の層は、粘膜層(M)、粘膜下層(SM)、固有筋層(MP)、漿膜下層(SS)、漿膜(S)の5

    層に区分される

     ・粘膜層から発生した癌は粘膜筋板(MM)を破り、粘膜下層~漿膜へと侵潤する。粘膜下

    層まで侵潤するとリンパ節転移の可能性が生じる。さらに漿膜に達すると腹腔内に癌

    細胞が散布(腹膜播種)されたり、隣接臓器に侵潤する可能性が生じる

     

    ■転移

    血行性転移

    ・癌細胞が新生血管に入り込み、血液中を流れて、全身の各臓器に

    運ばれる

    ・胃壁の静脈より血行に入り、肝、肺、骨(骨髄)、脳や皮膚などへ

    転移する

    リンパ行性転移

    ・胃壁のリンパ管に入った癌細胞が、リンパ流によって運ばれ、遠

    隔リンパ節に転移する

    ・大動脈周囲のリンパ流から胸管...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。