狭心症
■病態
・心筋の虚血、すなわち心筋の酸素供給が不足し、胸痛発作を生じる病態をいう
・一般的に、労作時に心筋の酸素供給が増し、酸素不足で胸痛が起きる
・動脈硬化により、酸素を含んだ動脈血が流れにくくなり、心筋が虚血し胸痛となる
・安静にすると心筋の酸素消費量が減少し、心筋の虚血がなくなり痛みが消失する
*虚血の原因となる血管狭窄は
①アテローム硬化(粥状(じゅくじょう)動脈硬化)・・・コレステロールが血管内に沈着し、粥状の塊
となり、硬化し血管を塞ぐ
②冠攣(れん)縮(しゅく)(スパズム)・・・冠動脈の攣縮によって一時的に冠動脈が狭窄・閉塞する
③血栓による一時的な閉塞
■症状
・胸部その近傍の絞扼(こうやく)感・圧迫感
・胸骨後部に不快感がある場合が多く、しばしば放散を伴う
・放散の方向は左腕尺骨側の表面が多く、右腕、両腕の場合もある
■分類
(1)労作性狭心症
・動脈硬化による冠動脈の高度狭窄
・労作による心筋虚血のため10分程度(2~3分のことが多い)の胸痛(胸部絞扼感が起こ
り、安静にすると消失する
・心電図では虚血に伴いST低下
・危険因子は、高血圧、脂質異常症、糖尿病、喫煙、肥満などがある
・発作誘発要因として労作、寒冷、興奮、ストレスなどがある
*カナダ心臓血管学会(CCS)の労作性狭心症の重症度分類
1度 歩いたり、階段をのぼったりする通常の労作では狭心症は起こらない
仕事などで激しい長時間にわたる運動により、狭心症が出現する
2度 日常の生活ではわずかな制限がある
①急いで歩く
②急いで階段をのぼる
③坂道をのぼる
④食後、寒い日、風の日、感情的にいらいらしたとき
⑤起床後、数時間の間に歩いたり階段をのぼると狭心症が起きる
⑥3ブロック以上歩いたり、1階から3階までふつうの速さでのぼると狭心症が起きる
3度 日常生活の著明な制限がある
1~2ブロック歩いただけで狭心症が生じる
1階から2階に上るだけで狭心症が生じる
4度 どのような肉体活動でも狭心症が起こる
安静時に胸痛があることもある
(2)安静狭心症
①冠攣縮性狭心症
・おもに夜間、早朝の安静時に胸痛が起きる
・誘発要因は、ストレス、寒冷、飲酒、コーヒー、喫煙がある
・発作時の心電図は一時的な完全閉塞に伴いST上昇が認めら
狭心症
■病態
・心筋の虚血、すなわち心筋の酸素供給が不足し、胸痛発作を生じる病態をいう
・一般的に、労作時に心筋の酸素供給が増し、酸素不足で胸痛が起きる
・動脈硬化により、酸素を含んだ動脈血が流れにくくなり、心筋が虚血し胸痛となる
・安静にすると心筋の酸素消費量が減少し、心筋の虚血がなくなり痛みが消失する
*虚血の原因となる血管狭窄は
①アテローム硬化(じゅくじょう粥状動脈硬化)・・・コレステロールが血管内に沈着し、粥状の塊
となり、硬化し血管を塞ぐ
②冠れん攣しゅく縮(スパズム)・・・冠動脈の攣縮によって一時的に冠動脈が狭窄・閉塞する
③血栓による一時的な閉塞
■症状
・胸部その近傍のこうやく絞扼感・圧迫感
・胸骨後部に不快感がある場合が多く、しばしば放散を伴う
・放散の方向は左腕尺骨側の表面が多く、右腕、両腕の場合もある
■分類
(1)労作性狭心症
・動脈硬化による冠動脈の高度狭窄
・労作による心筋虚血のため10分程度(2~3分のことが多い)の胸痛(胸部絞扼感が起こ
り、安静にすると消失する
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