相談援助におけるスーパービジョンの意義・種類・各機能と、今後の課題をまとめたものです。
スーパービジョンの意義としては、社会福祉サービスの多様化により、ソーシャルワーカーへの高い専門性が求められるようになってきている。援助を行う過程での、技術の向上や知識レベルの向上に結び付けなければならない。スーパービジョンの機能については、3つに分けて説明する。
【支持的機能】
対人援助の仕事は、成果が目に見えてこないことが多くあり、成果があっても社会的に高く評価されることは少ない。援助者の中には「これでよかったのか?」と不安になり悩むことがある。対人援助には、明確な手順がないため援助・支援の進め方が難しい。そのため、援助者は利用者や職場の仲間に対しても不満やストレスを感じてしまうことが多くあるといえる。その状態が悪化すると、「バーンアウト・シンドローム(燃え尽き症候群」」になることがある。(バーンアウト・シンドロームとは、心身の負担を抱えきれず、張り詰めた緊張が緩み、意欲や動機づけが乏しくなり、様々な心身症状となってあらわれる症状のことである)スーパーバイザーは、援助者(スーパーバイジー)が自分自身の抱えているストレスの要因と向き合い、自分の力で改善・対処ができるよう、傾聴的...