厚生労働白書社会保障の検証と展望 まとめ

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    資料紹介

    第2章 1節~6節と第4章をまとめたもの
    社会保障制度の発展過程と今後の展開についてまとめたものです。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    <第2次世界大戦前後からの我が国の社会保障の変換について>

     1914年~1918年に起こった第1次世界大戦をきっかけに、好景気を迎え、重化学工業を中心に工業化が進み、労働者は急速に増加していった。一方、急激なインフレで労働者の実質賃金は低下し、米価の上昇により全国で米騒動が起きる。第1次世界大戦後、戦後恐慌と呼ばれる不況となり、大量の失業者が発生することになる。そのため、賃金の引き上げや解雇反対を求めるなど労働運動が頻繁に行われる。この状況の中、1922年(大正11年)、「健康保険法」を制定する。しかし、翌年に大震災が発生したことで、法施行は1927年(昭和2年)まで延期されることになる。健康保険法の内容については、①工場法や鉱業法の適用を受ける10人以上の従業員を持つ事業所を適用事業所とし、被保険者はその従業員で報酬が年間1200円未満の肉体労働者(ブルーカラー)組合管掌健康保険としたこと、②保険者は政府または法人とし、前者の場合は政府管掌健康保険、後者の場合は組合管掌健康保険としたこと、③保険給付は、被保険者の業務上、あるいは業務外の疾病負傷、死亡または分娩に対して行われたこと...

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