漢文学Ⅱ・分冊1【日本大学通信教育・国文学・合格レポート・オールA評価・2012】

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    資料紹介

    課題内容
    「教材一〇三ページの「子曰、道之以政、…」の文章(注も含む)を口語訳し、そこに見える孔子の思想を概観せよ。」

    当方、2013年採用の教員採用試験に合格しました。お買い上げいただいた方でご希望であれば、簡単にではありますが、採用試験におけるアドバイスもさせていただきます。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     まず、課題文の口語訳は、次のようになると考える。
     孔子は言った。人民を導くのに政治を使い、人民を制御するのに刑罰を用いれば、人民は政治や刑罰の抜け道を考えることになって、恥じることをしなくなる。【道の音は導と同じ音。下も同じ。○道の意味は、ちょうど引導のように、彼らを誘導するという意味である。人民を先導することをいう。政(まつりごと)は、法制や禁令のことをいうのである。齊とは、これを一つにまとめることをいう。人民を導いて從わない者は、刑を用いて罰し、そうして人民を一つにまとめる政治の手法を述べている。免れて恥ずること無しとは、抜け道を探して刑罰を免れることが出来れば、自分が行った行為を反省して、恥じ入る道徳心が、いささかも無いことを言う。きっと、敢えて惡いことを行わないとしても、惡を行う心が、少しも消滅させられてはいないのだ。】
     人民を導くのに正義を用い、人民を一つにまとめ上げるのに礼節を用いれば、人民は廉恥心(恥ずかしいと思う心)を重んじて、心の底から正しくなる。【禮とは、制度や品性、節操をいう。格は、格(いた)るとよんで、(ある状態に)至るという意味である。ここで言う意味は、...

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