今日の日本は、バブル崩壊後に景気低迷が続き、会社の倒産やそれにともなう失業者の増加、働き盛りの中高年の自殺問題が大きな社会不安となっている。職場ではIT技術の発達により経費節約や生産向上のもとに合理化を強いられ、能力主義のもとに従来の終身雇用と年功序列が崩壊し、これまでそうした生活設計のもとに労働してきた中高年世代は一段と強いストレスを感じるようになった。
また若者世代では、休日出勤やサ-ビス残業などで常に業績を求められるような追い込みが慢性的になり、「心の健康問題」により仕事を休職・退職する者も後を絶たないのである。こうした技術革新や高度管理化された職場は、複雑な人間関係の場へと変革して...