欧米の先進諸国では、1950年代からノ-マライゼ-ションが提唱され、脱施設化という形で障害者が地域で生活することを権利として保障する福祉運動が始まった。これにより、障害者の社会への積極的な参加や人生や生活における自己決定や実現を目指し、生活の質(QOL)を向上させるものへと大きくかじ取りがなされた。病者として社会的排除され施設に閉じ込められてきた歴史から、地域生活支援へと個人と環境との交互作用に着目した生活モデルへの転換が行われたのである。1970年代には、地域での障害者の自立実現のためのセルフ・アドボカシ-が注目され、全ての人が個別性を尊重し、地域社会の中で健康で文化的な生活ができる社会を目...