リポート作成の際に参考にしていただければと思います。
『今日の子どもと家庭の状況をふまえて「子育て支援」の目的について述べ、さらに保護者を援助する際の留意点を考察せよ。』
近年、私たちを取り巻く生活環境は物質的な豊かさに満ち溢れている。しかし、近頃の家庭の問題として、核家族化、少子化、幼児虐待、家庭内暴力などの家族病理や社会病理の現象があり、これらにより、特に若い母親が子どもを育てるにあたっては、心配事が増えるばかりである。今日の若者の多くは低所得階層である上に、その雇用形態は極めて不安定なものであり、そのように経済的にも精神的にも余裕がない中での子育てはとても大変である。今日の経済を中心とする生活破壊は、直接的にも間接的にも子どもの発達に否定的影響を与えている。まさに、現代は「子育て困難」な時代だと言える。
「子どもを育てるのは楽しいと思う母親の割合」は、日本、アメリカ、韓国を比較すると、1979年、1981年、1994年のいずれも、日本の母親は子育てを楽しいと思うと回答している割合が少ない。理由としては、過保護・過干渉・放任で育ってきた世代が親になり、親としての責任を果たすだけの知識、意欲、技能、忍耐力の欠如が考えられる。また、就労...