国文学講義Ⅲ(中世)分冊1 H25-26年度課題

閲覧数2,500
ダウンロード数21
履歴確認

    • ページ数 : 2ページ
    • 会員660円 | 非会員792円

    資料紹介

    【日大通教】国文学講義Ⅲ(中世)分冊1 H25-26年度課題 合格リポート

    〈『枕草子』のいわゆる随想的章段(分量の多い章段の方がわかりやすい)の中から一章段を選び熟読し、その構成に注目しながら、その眼目(主題)について考察しなさい。〉

    「丁寧に論じることができている」との講評をいただきました。
    キーワード使用しています。参考文献記載しています。拙い文ではありますが、参考用としてお使いください。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    国文学講義Ⅲ(中世) 分冊一

    〈『枕草子』のいわゆる随想的章段(分量の多い章段の方がわかりやすい)の中から一章段を選び熟読し、その構成に注目しながら、その眼目(主題)について考察しなさい。〉

    〈キーワード〉 ①「あはれ」と「をかし」 ②摂関政治 ③回想の有無 ④文末語彙 ⑤形容語彙
    本論では、『枕草子』の随想的章段といわれる章段の中から、有名な冒頭「春はあけぼの(一段)」の構成に注目し、眼目について考察する。

    重要な構成要素の一つ目は、体言止めであると考える。各段冒頭一文目に「春はあけぼの」「夏は夜」「秋は夕暮」「冬はつとめて」と体言止めを使用しているが、これは作者の四季に対する思いをより強調するためだと考える。通常の現代語訳では「春なら曙がよい」など言葉を補って訳すが、本文ではあえて言い切った形で、これしかないという断定的な意思を表していると考える。この語勢により各文の歯切れはよく、心地のよい余韻を残しながら、言葉の力強さを感じる文となっている。またその後の各段の文では、それぞれの良い理由を述べているが、体言止めとそれ以外の文とを織り交ぜることによって、文章にリズム感を与えてお...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。