社会福祉協議会は1951年の社会福祉事業法の成立とともに誕生し、市町村社会福祉協議会は1983年に法制化された。その後2000年の社会福祉法(社会福祉事業法の改定)において市町村社会福祉協議会(以後市町村社協)は「地域福祉の推進を図ることを目的とする団体」と地域福祉推進の中核としての役割が法的にも明確にされた。
今日、地域福祉はわが国の社会福祉の根幹的取り組みと位置づけられており、その中核的推進団体が市町村社協である。しかし、社協活動は、介護保険を中心とした事業や行政の受託事業が主たる取り組みとなっており、地域福祉推進において、本来の役割を果し得ていない状況にある。
地域福祉推進のための具体的...