連関資料 :: 社会保障

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  • 社会保障の役割と機能につい1
  • 社会保障の役割と機能について 1、社会保障の意義  わが国では社会保障は、憲法第25条「生存権」に基づき、国家が国民の最低生活を保障している。資本主義社会においては、国民各自の生活は、個人の責任によって維持すると言うのが本来の原則であるが、国民の最低生活の保障が国家の任務であるということを意味している。  これは資本主義の原理が、この意味では修正、変化したことを表している。第二次大戦後、社会保障は、国の責任と負担によって国民生活を保障することが国の第一の任務であり、積極的に社会保障を進める福祉国家の出現を促したのである。  沿革的に社会保障の範囲は、社会保障制度審議会の答申を基本としており、所得保障、医療サービス、社会福祉サービス、保健・公衆衛生サービスを含む概念として社会保障という用語を用いている。  狭義の社会保障の体系、概念のうち、以下、公的扶助、社会保険を中心に考察することとしたい。 2、社会保障の役割 (1)社会保障制度の体系  わが国では社会保障は、憲法第25条「生存権」の規定を受けて公的扶助、社会保険に大別される。 ①公的扶助  公的扶助は、わが国では生活保護制度として位
  • 憲法 福祉 社会福祉 社会 社会保障 医療 保険 生活 社会保険 サービス
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  • 昭和40年代の社会保障の状況
  • 昭和40年代の社会保障の状況 我が国経済は昭和39年から昭和40年にかけて、当時戦後最大と言われた不況に陥ったものの、昭和40年代には昭和30年代を上回るような高度経済成長を続けた。欧米の企業と対等に競争していくために、昭和35年の「国民所得倍増計画」を受けて、昭和37年に全国総合開発計画が策定された。我が国の国際競争力は急速に強化され、昭和40年代に入ると、戦後一貫して赤字だった国際収支にも黒字基調が定着するようになった。昭和43年には自由主義諸国の中で国民総生産が第2位の経済大国となった。 しかし、このような高度経済成長に伴う社会の変動は、さまざまな新しい問題を生むことにもなった。大気汚染
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  • 社会保障制度の拡充と「福祉元年」
  • 社会保障制度の拡充と「福祉元年」 1、 社会保障制度拡充の背景 高度経済成長によって、第2次・第3次産業の就業人口が増加するとともに失業率が低下し、我が国に完全雇用に近い状態が出現した。これに伴って労働力不足が顕著となり、国民所得の増加とともに雇用者の賃金や農業所得が上昇した。また、物価の上昇もみられた。その結果、就業できない者若しくは一定の社会保障給付によって生活する者に対する生活援護問題が大きな政策課題となった。 昭和30年代後半から昭和40年代にかけて、国民生活の個人消費部門におけるモノの豊かさに比べ住宅や生活環境の未整備、社会保障の低水準、公害、交通難、物価の上昇などいわゆる高度経済成
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  • 高齢化時代の社会保障改革
  • 高齢化時代の社会保障改革  高度経済成長期を通じて、我が国の社会保障制度は制度的には西欧諸国と遜色のないものとなった。昭和48年の第一次石油危機による石油価格の高騰は、物価を急上昇させるとともに、企業収益を圧迫し、高度経済成長の終焉をもたらした。我が国経済は、主として輸出の増加を通じて安定成長に移行することとなった。 この時期において、人口高齢化の速度は早まっていった。また、高度経済成長期を通じて家庭の扶養機能が低下したことから、老人扶養の問題が低所得階層のみならず一般世帯においても大きな問題となっていった。年金費用を含む社会保障給付費が増加し、その負担も増加することが予測され、将来の社会保障
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