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「相談援助の展開過程における各段階の特徴について述べよ」
相談援助は、さまざまな社会福祉機関・施設、あるいはソーシャルワーカーを配置している機関において行われている。援助の対象は、高齢者、障害者、傷病者など多岐に渡るが、ソーシャルワーク援助として行われるプロセスは、ソーシャルワークという専門技術であって、基本となる展開プロセスの目的や機能は変わらない。ここでは、相談援助の展開過程を便宜上10の段階として表す。展開過程には、ケース発見、受理面接(インテーク)、問題把握、ニーズ確定、事前評価(アセスメント)、支援標的・目標設定、支援の計画(プランニング)、支援の実施、モニタリング、終結といった流れがある。しかし、実際にはこの順序通りに進むわけではなく、渾然一体となっていたり、アセスメントして新たな問題が把握される場合もある。
以下、展開過程における各段階の特徴について述べていくこととする。
①ケース発見
クライエントには、クライエント自身や家族が問題を感じ、自ら進んで相談し解決しようとするボランタリーなクライエントと、相談することに拒否や反発する、自発的ではないインボランタリー・...